五反田 四十八漁場2013年01月06日 15:21

奄美大島の日記の途中ですが、日々の日記を挟んでみます。

仲間と夕食を摂る時は五反田を選ぶ事が割りと多い気がします。

まあ、皆魚が好きなので最初の候補が「魚金」になってしまうのが大きな理由ですが。

五反田にはビストロも含めて「魚金」が4軒有りますが、それでも予約無しだと店に入れるのは数回に一回くらいになってしまいます。

そんな時の逃げ場の一つとして五反田駅の3階に有る「四十八漁場」を使う時が有ります。

四十八漁場

2012_12_15五反田_四十八漁場_カナトフグ_シロサバフグ_テッサ


先日行った時に食べたシロサバフグの刺身です。
私の地元ではカナトフグと呼んでいました。
価格的には安いフグですが、充分美味いと思います。

一般的なトラフグと比べると身に水気が多く若干柔らかめなので火を通す料理が合う気がしますが、刺身も捨てた物ではありません。

店員さんは天然のシロサバフグがこの値段で手に入るのは珍しいウンヌンと言っていましたが、元々シロサバフグの養殖などは聞いた事が有りません。

トラフグでは当たり前ですが、シロサバフグでも最近はやってるんでしょうかね。

2012_12_15_五反田_四十八漁場_カナトフグ_シロサバフグ_から揚げ


こっちは同じシロサバフグの唐揚げです。
火を通すと、水分が飛んだのと熱で身が締まったおかげだと思うのですが、歯応えと味の濃さが増して大変美味しく感じられます。

子供の頃、市場の魚屋ではこのカナトフグが大量に売られていました。

その頃は唐揚げでは余り食べた覚えがなくて、いつも煮付けだった記憶が有ります。
ま、どっちにしろ美味しいのには変わり有りませんね。

2012_12_15_五反田_四十八漁場_スミヤキ_クロダチカマス煮付


メニューにスミヤキの煮付けが有ったので頼んでみました。

スミヤキと言う方言にはメジャーな魚として2種類有ります。
関東地方で時々耳にするのは「クロタチカマス」の仲間、九州だと「シマイサキ」をこう呼びます。

この2種類は味が全く違うので店員さんにどちらか尋ねてみたら、2種類とは何ですか?と尋ねられました。

片方の「シマイサキと」と言いかけたところで、店員さんから「クロシビカマス」です、と返答が返って来ました。

クロシビカマスはクロダチカマスの仲間です。

マイナーな魚の名前がサラッと出て来たのでちょっと驚きましたが、当日出される魚の説明は店内できちんとされているんでしょうね。
なかなかやる物だと思いました。

クロシビカマス

出て来た料理は上の画像です。

料理そのものはちょっと予想と違って、身欠きニシンのようなポロポロとした身と味付けになっていました。
こう言う加工された物が流通しているんでしょうかね。

スミヤキは柔らかい身と濃厚な脂が持ち味なのでちょっと期待外れでしたが、それはそれで美味しく頂きました。

この魚は一つ特徴が有ります。

普通の魚では見られない特徴ですが、この魚は表皮のすぐ下に互いにクロスした鋭い骨を鎧のように体一面に備えています。
うっかりサバのように身を摘んで口に入れると、口の中が細かい骨だらけになるので要注意です。

食べる時は箸で軽く表面を削るようにして骨を外してから食べると良いと思います。

ギンダラに似た大変美味しい魚なので見かけたら食べてみる事をお勧めします。