恵比寿 「丸富」2013年01月14日 00:08

もうちょっと日々の日記が続きます。

私はゴチャゴチャが嫌いで滅多に休日の都内はウロウロしないのですが、ちょっと用事で渋谷のタックルベリーに寄って来ました。

ついでに昼食をと思って悩んだ末、恵比寿の「丸富」に行って来ました。

2013_01_13_恵比寿_丸富


この店は釣り仲間を乗っけて都内を走っていた時に隠れた名店として教えてくれた店です。

場所は恵比寿駅から明治通り沿いに広尾方面へトボトボ歩いて15分くらいですかね。

この辺りです

割と駅から離れているので通り過ぎたのではないかとちょっと心配しました。

店内は10人くらい座れるカウンターと奥に6人掛けくらいのテーブル席が有りました。
奥のテーブルは食材が置かれていたり店のお子さんらしき女の子が何かしてたので実際は使ってないのかも知れません。

店内は至って普通の落ち着いた雰囲気。
やたら大声を張り上げるニイチャンも居ませんし、腕組みしてフンゾリ返った店主も居ません。

注文は醤油ラーメン。
初めて入るこのタイプの店は醤油から始めますよね。

暇だったのでラーメンの作り方をボーッと観察してみました。

麺は大きなズンドウに放たれます。
最近はテボに一人前づつ麺を入れて鍋に引っ掛けておくやり方を見ますが、この店のように大きな鍋で麺を茹でるタイプはそれだけで味への期待が高まります。

丼を温めスープの準備をしています。

まず、軽くスープ鍋の上層から背脂を掬いだして各丼に振りかけているようです。

次に鍋を混ぜて下層中層のスープをザルで濾しながら丼に満たして行きます。

その後、同じくスープ鍋の上層から掬って少しづつスープを垂らして行くように見えたのは表層の脂を足していたのでしょうかね。

スープの準備が出来たらいよいよ麺です。

数人前づつまとめてズンドウに放たれた麺をそば揚げで一人前づつ掬い上げて丼へと移して行きます。

これが嬉しいですね。

良く見る深いテボを鍋に突っ込むやり方だと、打ち粉が綺麗に流されずベタついたり変な風味が残ったりする気がします。
また、麺がダマになったりして均一な茹で加減で提供するのが難しいのじゃないかと感じます。

で、出て来ました。

2013_01_13_恵比寿_丸富_醤油ラーメン


優しい風味ですがしっかり旨味が立ち、わずかに脂からの甘味も感じます。

何かの風味が突出している訳でも無いのに強い味わいを感じるので、バランスが良いだけでなくスープがしっかり出されているんでしょうね。

これは美味いですね。
このタイプではトップクラスに好みの味です。

興味を持ってちょっと調べてみたのですが、この店の店主は恵比寿の「香月」で修行したようです。

それにしてはエラク美味いラーメンを作り上げたものだと思います。

ちなみに恵比寿の「香月」は超有名店ですが、無名時代の売り出し期に、佐賀ラーメンを標榜して客足を伸ばしていました。
私は佐賀ラーメンが好きなのですが、この店で出て来たラーメンを見た時のガッカリ感は忘れられません。

まあ、今は佐賀ラーメンとは言っていないようですけどね。

さて、今日は久々に美味いラーメンを食べる事が出来ました。
時々食べに来たいのですが、ちょっと駅から遠いんですよねえ。

丸富