九州帰省 四日目 21 ― 2014年03月12日 13:57
北九州名物のぬかみそ炊きも売っていました。
このぬかみそとは、もちろん漬物を漬け込む糠床の事です。
北九州の糠床は他の地方と異なり、大量の山椒、唐辛子、昆布などを発酵材料として加えて、毎日手でかき混ぜ何年も熟成させて作ります。
また最古の糠床は小倉の八坂神社に現存しており、400年弱、毎日手入れされている、との事です。
この糠みそを使って魚を炊いた物がぬかみそ炊きで、元々は家庭料理なのですが、最近は糠床の手入れに手間がかかるので、糠みそ炊きも店で買うことが有るんでしょうね。
ちなみに私は家庭で作った糠みそ炊きしか食べた事が有りません。
山陰地方、萩産の生ウニです。
春に獲れるアカウニの季節では無いので、クロウニつまりムラサキウニなんだと思います。
どちらであっても、濃厚な海の香りと濃いウニの味が楽しめますね。
こっちの地方のウニを食べて育ったせいか、どうしてもエゾバフンウニなどの北海道のウニの味が薄く感じられてしまいます。
慣れの問題なんでしょうかね。
これで小倉を離れて博多へと向います。
その前に寄りたい所が有ります。
遠賀郡のラーメン、「黒門」です。
このお店は釣り仲間に教えてもらい、一度は食べてみたいと思っていたのですが、今回チャンスがやって来ました。
周辺はどちらかと言うと閑散としたただの住宅街。
ラーメン屋が有るような雰囲気では有りません。
黒門
メニューはこんな感じ。
潔いですね。
値段もお手頃だと思います。
見た目もスッキリ美しいラーメンです。
麺は中細、白くて比較的柔らかめ。
長浜ラーメンの麺のような粉っぽさは有りません。
そしてスープがこの店の特徴でしょう。
半透明の白湯のようなトンコツスープ。
九州トンコツのようなドロドロした食感は有りませんが、大変に深い味わいを持っています。
タレに醤油の印象は薄く、塩ラーメンかと思うほどでした。
そして一点。
ブログなどを見ても、誰も感じていないようなので私の勘違いの可能性が高いのですが、スープに鶏ガラを感じます。
九州トンコツで鳥ガラを使うのは大分県中津辺りの個性を持った店くらいなので、やはりこの店の立ち位置は九州トンコツのカテゴリを越えた所に有るようです。
トータルで大変に美味い店で、帰省したらまた食べに来たい気持ちを抱えて店を後にしました。
また来ましょう。
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