H - ⅡBロケット3号機打ち上げ パブリックビュー2012年07月22日 00:51

昨日、7月21日(土)に種子島宇宙センターから、「こうのとり」3号機(HTV3)を搭載したH-IIBロケット3号機が打ち上げられ無事に成功しました。

関係者の皆様、おめでとうございます。
そしてお疲れ様でした。

と言う事で、昨日は打ち上げのLIVE中継「パブリックビュー」に参加して来ました。
以前の記事でも一度紹介しましたが、今日は2回目です。

場所は、「調布航空宇宙センター」です。

この辺りです

入り口で受付を済ませて、入館バッチを受け取り会場へ向かいます。

今日は何故か警察のワンボックス車輌が入り口付近に待機していますし、施設の中で何かを探しているような動きを見せています。

前回はそんな気配は無かったので、今日は何かちょっとした事態が発生していたのかも知れません。

到着は10時10分くらい、パブリックビューの開始時間は10時なので急いで席に着きます。

今日は30人くらい集まっているでしょうか。
前回はもう少し多かったと思います。

2012_07_21_種子島コントロールセンター


大きなプロジェクターには女性アナウンサーと関係者の姿が映し出され、今回の打ち上げミッションの説明、役割、準備状況、期待される技術成果などの説明がなされています。

写真は種子島のコントロールセンターですね。
現場の様子は落ち着いていて、すでに準備万端、打ち上げまでのシーケンスを淡々とこなすだけの状態なのでしょうね。

2012_07_21_第二射場


40分ほど続いた紹介プログラムも発射480秒前で終了し、プロジェクター画像、音声も現地のマイクからのカウントダウンに制御が渡ります。

淡々と読み上げられるカウントダウンの節目、節目に、ロケットに与えられるコマンド、その実行結果、機体の状態が手短に読み上げられるのが聞こえます。

発射3分前になりました。
それまで子供の声などで、わずかにザワついていた会場も、完全な沈黙に支配されます。

180、179、178、176、、、、淡々とカウントダウンが続きます。

60、59、58、57、、、皆の目がプロジェクターに釘付けになるのが見えるようです。

10、9、8、7、、、、唾を呑むのさえはばかられるような緊迫感、もう間もなく発射です

メインエンジンスタート、5、4、3、2、1、0、発射、1、2、3、4、、、、

2012_07_21_発射


11時06分18秒にH - ⅡBロケット3号機は発射されました。
画面を通してその轟音が伝わって来るような迫力です。

会場で大きな拍手が湧き上がります。

9、10、11、12、、、、、カウントダウンは続きます。

今日は射場の有る種子島は雨が降っていて雲が低い為、発射後数秒でロケットは雲にかくれ見えなくなりました。
ちょっと残念ですが、それでも会場の人々は画面を凝視しています。

カウントダウンは続き、ロケットは次々と与えられた指示をこなして行きます。

第一エンジン停止、第一エンジン切り離し、フェアリング切り離し、第二エンジン点火、第二エンジン停止、、、、、

画面はロケットの飛行コースを示すGoogleEarthの画面に切り替わります。

2012_07_21_トラッキング


しかし、GoogleEarthはこんな所まで顔を出してるんですね。
驚きました。

そして約15分後、JAXA発表で14分53秒後に「こうのとり」3号機を分離し、打ち上げは成功に終わりました。

「こうのとり」分離の瞬間に会場中の人々からひときわ大きな拍手が湧きあがりました。

2012_07_21_こうのとり分離


「こうのとり」分離の瞬間ですね。

この後「こうのとり」は、搭載した機材を国際宇宙ステーション(ISS)まで運搬しドッキング後搬入されるとの事です。

この成功を受けて、H - ⅡBロケットの打ち上げは民間に委託する事になるそうです。

日本はわずかな予算に縛られながらも、関係する技術者の方々の努力により日本独自の技術でロケットの打ち上げに成功して来ました。
今回の成功で商業的に採算ベースに乗る成功率、安定性が確保されたとの事で、今後が期待されます。

まあ、どこかのバカがパフォーマンスで仕分けたりしない事を祈りたいですね。

それと気になるのは東アジアのある国の動きです。

当射場、当ロケットを使用して打ち上げを計画しているらしいですが、特定分野で技術協力を「してあげても良い」らしいです。

各国の技術を盗む事で評判の国なので、出来れば相手にしないで欲しいところですね。