ライギョ釣り 関東甲信越 ⑥2014年10月07日 12:21

「食いしん坊」での食事も終わり、軽くバーに寄るべく夜の街を徘徊していると気になる店が。

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中華飯店、「白壽」です。

店の外まで漂う濃厚なスープの香り。
トンコツベース間違い無しの、スエタようなアンモニアのような強い匂いが辺りに漂い食欲をそそります。

かなりの老舗の雰囲気を見せており、通りがかって暖簾をかき上げて店内の混み具合を確認するお客さんもちらほら。

気になって仕方有りませんが食事の後なので、とりあえずバー探索を優先する事にしました。

ネットを駆使し、またバーが有りそうな裏道を歩き回りますがどうにも良さそうな店が見つかりません。
ちょっと疲れたので途中で見つけたアイリッシュパブで休憩する事にしました。

The Liffey Tavern (ザ リフィー タヴァーン)

都内でも見かける「ハブ」のような気軽なスタイルですね。

私はビールは最初の一杯しか飲む気がしないので、ジンのソーダ割りを。
メンバーもビールではなく、リキュールのソーダ割りなど適当に頼む事に。

しかし、届けられた酒がどうも薄くてあまり美味しく感じられません。
ジンだけかと思って別な酒に変えましたがやはり薄い。
他のメンバーも薄く感じているようです。

他にも賑やかなお客さんが何組か居ましたが、皆ビールを飲んでいるようで、このお店はビールで通した方が良いお店なのかも知れません。
アイリッシュパブなのでビールメインと言うのは何となく分からないでも有りませんね。

ただ一つ、面白い事をやっていました。

イエーガーマイスター -18℃

イエーガーマイスターと言う名前の大変美味しいリキュールが有りますが、これを-18℃に冷やして試験管のような容器で提供するサービスです。
私も元々この酒は好きなのですが、これはこれで大変美味くて良いアイデアだと思いました。

この店はほどほどにして、先ほどの「白壽」へと向かう事にしました。

席は12~13席くらいで半分くらい埋まっていましたが、スムーズに入店できました。

事前に情報を持っていた訳でもなく、偶然に見つけたただのラーメン屋だと思っているので軽い気持ちでメニューを探してみましたが、見つかるのはラーメンとうま煮そばの2種類だけの手書きメニューのみ。

かなり絞り込んだメニューです。
店内も古びていてかなりの老舗の気配が濃厚です。

どちらを頼もうかと他のお客さんのオーダーを覗いてみても判断が付かず、おそらくこっちが正しい選択と信じつつうま煮そばをオーダーしてみました。

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うま煮そば、500円です。

野菜、豚肉を煮込んでトロミをつけて卵でとじてあります。
麺は縮れ細麺、ちょっと柔らかめ。

一口、口に運んで思わず声が漏れそうになりました。
美味い!

スープの旨味、ちょっとコショウの効いた味付け。
そして何よりアミエビの塩辛と思われる甲殻類の発酵した旨味がスープに奥行きを持たせています。

これは訪れて大正解。
この一店を発見しただけで新潟市に来た意義が有ったと言い切れる美味さです。
最近、ローカルのB級グルメで無理やり作り出したような料理が目立ちますが、これは文句無しに一流の?B級ですね。

正直、新潟はあまり良い印象を持った経験が無かったのですが、これで再訪する理由が出来ました。

また来ましょう。

帰京して調べてみると、やはりかなりの人気店のようです。
とは言え、お店の中は近所の家族や出勤前のスナックのお姉さんのような地元の人たちが中心でした。

茹でた麺を上げるのに、伝統的なそば揚げを使っているのですが、どうも腱鞘炎を患っておられるらしくカナリ辛そうでした。

大変だと思いますが末永くお店を続けて頂ける事を祈りたいと思います。

白壽