奄美大島の旅 その62012年02月09日 00:15

さて、奄美大島 その6です。

旅に出ると色々な楽しい事や嫌な事、思いがけない出来事に出会い、思い出が増えて行きます。

瀬戸内町で出会った猫の話です。
瀬戸内町_猫


この猫は「奄美大島 その5」の日記でスマカツオを釣った時に出会いました。

既に使われていない朽ちかけた漁船の陰に住んでいるようでした。
近づいて行くとシャーと威嚇して、まだまだ大人とは言えない子猫でしたがなかなかの迫力でいっちょ前です。
魚肉ソーセージを持っていたので小さく千切って投げてみますが、相変わらず警戒して威嚇するばかりでした。

ここであえて猫を見ないでよそ見をしているフリをすると、ジワリジワリと近づいて来ます。

手が届かないギリギリの所まで来たところで、声をかけてみました。 適当に名前を呼んでみます。
「ジャックこっちにおいで」とか、名前を知らないので思いつきの名前で何度も呼んでみました。

すると何度目かの呼びかけにジャックが応えました。
「フニャフニャフニャフニャ」、何を言ってるか分かりませんが。。。。
私も適当に「ジャック、フニャフニャ」言ってると突然この猫がネグラの船の陰に入り込んで行きました。
ほどなく現れたジャックの口には食べかけの魚の煮付けが咥えられていました。
そして私の目の前にポトリと置いて、また「フニャフニャ」言っています。

あ、これは猫の接待だと気付いた私は、その煮つけを指先でつまんで食べるフリをし、人間語で「ありがとう」と言うと、ジャックも「フニャフニャ」言いながら一緒に食べ始めました。
もう頭を撫でても威嚇して来ません。

ああ、そうかと私は思いました。
縁もゆかりも無い子猫とオッサンですが、今この瞬間だけは気を許して 同じ釜の飯を食ってるんだな、と。
そう思うと、この一瞬では有りますが1人と一匹の間に深い共感と理解が芽生えた気がし、この子猫が今後生きて行く為に先ほど見せた意地、気迫までが理解出来た気がしました。
この子猫が立派に成長して一人前に生き抜いて行ける事を祈らずにいられませんでした。

数ヵ月後同じ場所に訪れた時には、既にネグラを引き払った後でした。
元気でやってると信じています。