ブラック企業 ①2014年08月10日 00:14

宮古島遠征日記も終わって、ちょっとネタ切れになりました。
ちょっと昔の事でも思い出しつつ日記にしてみます。

最近ブラック企業と言う呼称を良く耳にします。

特に飲食関係の会社に多く見られるようで、ブラック企業大賞では今年は居酒屋チェーン庄やを展開する株式会社大庄が受賞したようです。

私は今の会社に転職する前にブラック間違い無しの企業に3年半ほど勤めていてトンデモナイ経験をしました。
そのせいかそんな企業に対する嫌悪感がかなり強い気がします。

もうかなり昔の話ですが、ちょっとその会社のブラック振りを思い出して日記にしたいと思います。
もちろんこれは実話で、私の経験した事だけを書いて行きます。

とは言え時間も経っていますし、もし多少なりとも改善されていたらご勘弁を。

会社はマヨネーズメーカー、最初の勤務地は茨城県某所のマヨネーズ工場でした。
この工場で経験した生活ルールをいくつか並べてみます。

ルールには明文化された物も有りますが、たいていは暗黙の了解、口に出す事が出来ないタブーのような形で従業員を縛っていました。

1.全寮制で先輩との二人部屋
全寮制で先輩との二人部屋での生活が必須で、結婚するまでは出る事が出来ませんでした。
福利厚生としての寮は有りですが、自由に出る事が許されないのはどんなもんなんでしょうね。

個人の生活が出来ないので、当然趣味なども制限されてしまいます。
当然ながら職場の飲み会以外で酒を飲んで酔って帰るのも実質不可能でした。

2.個人の持ち物の制限
寮へ持って入って良いのは、布団一式と衣類、洗面具などの身の回りの品だけで他の私物の持ち込みは禁止されていました。
テレビ、ラジオ、オーディオなど私物の購入も禁止。
私物を置いておける広さはファンシーケース一個とダンボール箱一個置ける程度のエリアだけ。

釣具など持ち込めるはずも有りませんし本棚も置けません。
その時期は人生の中で最も何もしない、というか何も楽しい事が出来なかった時期でした。

3.寮の門限
門限が設定されており、週末でも男は21時まで女性は18時までに帰る必要が有り、遅れると反省文。
外での宿泊も制限されていて、実質旅行などは不可能となっていました。
休みもせいぜい春日部と言う近くの町に出てカレーを食べた記憶しか有りません。

4.車の購入は基本禁止
理由がはっきりしない限り、バイク、車などのエンジンで動く物は購入禁止でした。

寮は茨城のクソ田舎なので車が無いと買い物さえ出来ないんですが、一体どういうつもりだったんでしょうね。

5.もちろん有給休暇は無し
週末の休みも行事や工場内の施設点検などで出勤する事が多く、工場勤務の半年で遊びに出たのは2日~3日くらいしか無かった記憶が有ります。

6.もちろん長時間勤務
当然ながら残業代なんかも出る訳有りませんよね。

7.結婚の禁止
工場では独身男性である事をアピールポイントとして製造ラインの女性社員をリードして行く為、入社3年以内の結婚は認めないと言うとんでもルールが有りました。

同期の男性が入社後半年ほどで結婚の運びとなり先輩に相談したところ、このルールに触れてしまい問題化しました。

同期の男は強制的に休みを取らされ、結婚を断りに帰らされましたが、結果は聞いていません。
その後すぐに転勤となったのでおそらく断れなかったんでしょうね。

と言うか、当たり前ですね。

ここまで行くと人権侵害なんですが、今思うとこれがまかり通っていたのが驚きです。

この工場で半年ほど勤務した後に、都内の親会社が運営する電算センターへ転勤となりました。
先輩との折り合いも余り良くなく、また軽い揉め事も起こしていたので、きっと追い出されたんだろうなと私は思っています。

転勤した部署もとんでも無い社風ですが、ちょっと長くなったので二部に分けてみます。