イプシロンロケット パブリックビュー2013年08月31日 16:03

8月27日、中止に終わりましたが、国産個体燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げが有りました。

今回の打ち上げは鹿児島県の内之浦射場、本当に久しぶりの内之浦です。

最近はHⅡBロケットなどの大型ロケットの打ち上げがメインだった為種子島射場での発射が続きましたが、今回は小型のイプシロンロケットと言う事で、伝統の内之浦からの打ち上げとなったみたいで感無量です。

種子島と同じく内之浦射場も施設見学が可能で、釣りで近くを訪れた時に一度見学させてもらいました。

その時の日記のリンクを置いておきます。

過去日記

今回の打ち上げでは、あちらこちらの施設で打ち上げの瞬間をパブリックビュー形式で放映していました。
そして勤務地の近くの施設、日本科学未来館でもこのパブリックビューが開催されると知って参加して来ました。

日本科学未来館

2013_08_30_日本科学未来館_パブリックビュー2


しかし、仕事が立て混んで大急ぎで到着したのは13:46、打ち上げは13:45が予定されていたので遅刻です。

ロケットの打ち上げではカウントダウンは発射後も続き、一段目のエンジン切り離し、2段目点火、フェアリング開放など次々と仕事をこなして行くので打ち上げ後15分くらいはピリピリとした緊張感が続きます。
もちろんイプシロンのような個体燃料ロケットの打ち上げは初めて見るので、今回はどういうインストラクションが有るのかは分かりませんけど。

しかし、到着した時の雰囲気が何だかおかしく、モニターの前では司会者が何やら一生懸命の喋りを続けています。

2013_08_30_日本科学未来館_パブリックビュー1


で、そのモニターを見てみると、どうやら打ち上げ中止になっていたようでした。
隣で参加していたオジサンも、カウントゼロまで行ったけど、エンジンが点火しなかったと教えてくれました。

緊迫した事態で情報は少ないのですが、原因が分かって解決出来れば2:30まではリトライをするとの情報が会場に入りました。
しかし、そんなに簡単に再開出来るもんなんでしょうかね。

システムチェックの間、トイレがてら館内をちょっとだけ見てみました。

2013_08_30_日本科学未来館_サンダーバード展


サンダーバード展をやってました。

私も子供の頃、リアルタイムで見ていた世代でした。
町内の私達子供たちもほとんど全員がファンで、持っているプラモデルを持ち寄ってサンダーバードごっこをしていたものです。
ちなみに私は2号を持っていて、資材の運搬担当でした。

2013_08_30_日本科学未来館_Geo_Cosmos


どでかい地球儀、Geo-Cosmosと言う名前のオブジェクトです。
全面に液晶パネルが貼られていて、大気、雲などの動きをシミュレーションした映像をダイナミックに表現していました。

ただ、この展示セクションの名前が「つながり」と言う名前らしく、どうも私は気に入りません。

最近の私の嫌いな言葉ランキングでは、
一位 : 癒し
二位 : エコ
三位 : ヘルシー
四位 : 絆

胡散臭さ爆発の単語達ですが、「つながり」もかなり嫌ですね。
どの言葉も浅薄かつ雰囲気、空気感のみで実態が有りません。
何もかもこれらの言葉でまとめてしまって、世の中思考停止してるんじゃないかと思ってしまいます。

日本科学未来館、科学を志向する施設なのですから、もう少し具象的、形而下的なネーミングだと個人的には嬉しいな、と思います。

さて、延期された打ち上げの方は9月に入ってからに再スケジュールされるようです。
今回は姿勢制御データの誤送信が原因らしいとの報道も有りましたが、異常検知後に見事に打ち上げシーケンスが停止しました。

異常検知からの緊急停止プロセスが適切に機能した事から得た経験は大変大きかったと思います。
もちろん打ち上げ成功も大事ですが、このような経験は願っても出来ない事だと思いますので、今後に生かす経験として大事にして欲しいと個人的には思います。

この施設、今回のパブリックビュー以外にも色々な常設展示、イベント展示が行われているようです。
勤務地からも近い事ですし、時々訪れてみたいと思います。