アイビー ⑦ スラックス2014年09月11日 12:15

次はスラックスです。

2014_08_23_01_アイビー_ボトム.jpg


購入したのは私が最もアイビーらしいと考える柄、タータンチェックのスラックスです。

写真では良く分かりませんが、黒く見えるほど濃い紺色と暗いグリーンのタータンチェック柄が入っています。

ネットの画像で似た柄が有ったので貼っておきます。

2014_09_07_02_タータンチェック_ブラックウォッチ.jpg


タータンチェックは明るい細い線が縦横に入る柄が多いのですが、この柄には見られません。
そのおかげでタータンチェックが本来持つ派手さが和らげられていて、アイビーボーイ一番の人気カラーだったのではないかと思います。

今回スラックスはこれ一枚だけ購入しましたが、高校生の頃は数着を着まわしていました。

秋、春には、ガンクラブチェックとグレンチェックのスラックスを一枚づつ。

2014_09_07_02_ガンクラブチェック.jpg


ガンクラブチェックはこんな柄ですが、私が着ていたのはもう少し明るいチェックでした。

2014_09_07_02_グレンチェック.jpg


こっちはグレンチェックです。
色は黒に近いグレー、光沢の有る糸でチェックが織られていて光の加減でかすかにチェックが浮き上がる作りになっていて、私のお気に入りでした。
残念ながらバイクでこけた時に破れてしまったのが、今でも残念です。

2014_09_07_02_フラノ.jpg


冬場などの寒い時にはフラノ生地のチャコールグレー色。
フラノの毛羽立ちのせいか、このスラックスを履くと何となく温かかった気がします。

柄、素材はこんなところですが、スラックスにはアイビー固有のカスタマイズが必要です。

ベースのスラックスはタック無し、ノータックが原則です。

裾はシングル、ダブル、どちらも有りですが、一般的にはダブル。
ダブル幅は45ミリ~55ミリ程度。
やや広めがアイビー、トラッドの基本でした。

そして、裾幅は狭めで、18センチ~19センチにするのが標準でした。
アイビーのスラックスで裾を絞らないのはナシと断言しても良いかと私は思います。

また、裾を絞る場合、裾口だけでなく腿の辺りから自然なラインが出るように、全体を絞る必要が有ります。
私の家では、母親が自分でスーツを仕立てる事が出来る腕前を持っていて調整してくれていたのでこの辺りは問題有りませんでした。

そして私の場合、カジュアルには裾幅18センチのシングルから、ネクタイを付ける用に19センチの5センチダブルを使っていました。
これが当時としては一般的だったと思います。

幸い私の母親の実家は仕立ての洋服屋さんで、着なくなったブリティッシュトラッドの上下が山ほど倉庫に眠っていました。

それこそ英国スーツ用の上質なフラノ、ツイードの上下が着放題と言っても良かったでしょう。
かなりクタビレテはいましたけど。
そう言う環境にあったので、シャツなどの小物以外は割と恵まれたアイビー生活だった気がします。