台湾遠征 ⑨2015年06月01日 00:14

さて、バスで南寮漁港へ向かうのは良いのですが、ちょっとした問題が。

事前の調査では乗るべきバスは高雄客運バスの8018系統。
降りるバス亭は、終点の南両漁港かひとつ手前の南天宮。

ところがこのバス、ネットでどう探しても時刻表を見つける事が出来ず何時にやって来るのか見当が付きません。

路線図はちゃんと掲示されているのですが、バス亭には時刻表が掲示されておらずどれだけ待てば良いのか分かりません。

2015_05_24_04_高雄KMRT_南岡山駅_バス路線図


日本を出発する前に調べた範囲では、台湾ではバスの時刻表が存在せず、来るまでただただ待つしかないという情報しか無くて、そんなバカなとは思いつつ、ひたすら待つ事にしました。

バスターミナルには各地へと向かうバスが入れ替わり立ち代り入って来ますが、私達が待っている8018南寮漁港行きのバスはやって来ません。

約一時間が経ったところで、あまりの暑さにさすがに諦めてタクシーで行く事も考え始めているところで仲間がある発見をしました。

何枚もの路線図が掲示されているのですが、その一枚に南寮行きの路線が図示されていました。
その掲示板の右隅に、掠れて見えづらくは有りますが、何だか時刻表にも見えるプレートが貼られています。

そのプレートには、10:30と読み取れる文字が見えます。
これは時刻表か?
その時点で10時ちょっと。
考えた末、その時刻まで待ってみる事にしました。

そして南岡山駅に到着して待つ事1時間40分ほど、ついに南寮漁港行きのバスがやって来ました。

2015_05_24_05_南寮漁港行き_バス路線_公園


ようやくやって来たバスはエアコンがガンガン効いて1時間以上熱風にさらされた私達の体を快適に冷やしてくれます。

窓にはどことも分からぬ鬱蒼とした木立に囲まれた公園や。

2015_05_24_05_南寮漁港行き_バス路線_廟


おそらく2度と訪れる事は無いと思われる、ちょっとした廟の姿などの景色が窓越しに広がります。

しかし台湾のバスの飛ばし方は豪快ですね。
クラクションをバンバン鳴らしながらバイクを蹴散らすように狭い道を飛ばして行きます。

ようやく順調に目的地を目指して進み始める事が出来たようです。

台湾遠征 ⑩2015年06月03日 12:27

豪快に飛ばすバスの車窓には珍しい異国の景色が流れて行きます。

2015_05_24_05_南寮漁港行き_バス路線_犬学校


看板には狗學校の文字が見えます。
警察犬なのか家庭で飼っているペットの学校なのか、はたまた全く関係ない台湾固有の呼び名の学校なのでしょうか。

帰りにバスもタクシーも拾えなかった場合を考えて、通ったルートを頭に叩き込みながら目的地への到着を待ちます。

そしてバスに揺られる事30分ほど。
ようやく終点の南寮漁港に到着しました。

南寮漁港バス停

漁港周辺の殺風景な景色。
街中とは異なり言葉も通じない私達にとって不安を感じさせる景色です。

バス停の看板を見ると帰りのバスは17:30まで無い模様。
到着は11時頃だったのでこれから5時間くらい待たねばバスは出ません。

バスの運転手さんも降りて来て、こいつらどこ行くんだろな?、と言った不思議そうな表情と、こいつら大丈夫なんかな?といった心配そうな表情で私達の方を眺めています。

しかし大丈夫。
この景色はGoogleのストリートビューで散々調べておいた景色です。
どこで曲がって、どこの細い道に入れば港前の釣堀に行けるかは頭に入っています。

ようやく目的地に近づいた高揚感を胸に私達は元気良く歩き始めました。

南寮漁港への道

この道を入って行けば港へと抜ける事が出来ます。

2015_05_24_06_南寮漁港_マンゴー


そしてさすが南国。
道端にごくなにげなくマンゴーの実が生っています。

そしてその木はこれ。

マンゴーの木

ストリートビュー車が通った時には、まだ実が生っていなかったみたいですね。

日本と比べて台湾はかなり細い道までストリートビューがカバーしています。
とは言えこんな細くて車が通れるか怪しい道までカバーされているとはちょっと驚きです。

しかし本当に便利な世の中になりました。
おかげさまで初めての旅の移動も順調に進んでいるようです。

台湾遠征 ⑪2015年06月04日 10:02

バス停から暑い日ざしを浴びながら、細い道を抜けて漁港へと向かって行きます。

南寮漁港

集落を抜けると思ったよりも小奇麗な南寮漁港が広がっていました。

この港沿いにグルリと回り込めば目指す釣堀にたどり着くはずです。

2015_05_24_06_南寮漁港_サバヒー


港の広い駐車場に、この港で漁獲の多い魚なんでしょうか、ちょっとシュールなモニュメントが立てられていました。

パッと見では、台湾など南の地方で良く食べられている、サバヒーに似ているような気がします。

サバヒー

港の奥を大きく回りこむと、見えて来ました。

2015_05_24_06_南寮釣堀


ここが目的地、南寮休閒釣魚池、つまり南寮釣堀です。

南寮休閒釣魚池

写真に指が写りこんでいますが、何せ強烈な日差しの中。
眩しすぎて液晶画面での確認が難しく、勘で取らざるを得ませんでした。

4月とは言え、やっぱり熱帯の日差しはハンパ無いですね。

台湾遠征 ⑫2015年06月05日 11:18

ホテルを出てから3時間ちょっと。

ようやく目的の南寮漁港の釣堀に到着しました。

バスの待ち時間を差し引くと1時間半程度。
高尾駅からそれほど遠くはありませんね。

2015_05_24_06_南寮漁港_外観


目の前は強い日差しに照らされた南寮漁港が広がります。
写真にはやっぱり指が写りこんでいますね。

ようやく釣りを始める事が出来るのですが、こんなカンカン照りで魚は釣れるんでしょうかね。

まずは事務所と言うか休憩所と言うか、ジュースやビールを売っている小屋に向かい釣魚券の購入です。

2015_05_31_01_南寮釣堀_釣魚券


これが釣魚券です。
料金は一日200元、つまり800円弱。
時間制では無いので一回支払えば一日中遊ぶ事が出来ます。

池は大きく2つに分けられていて、一つは鯛類、バラマンディ、ハタなどが入っている餌釣りエリア。
もう一つはほとんどバラマンディだけのルアー釣りエリアです。

支払いが終わるとルアーエリアへと向かいタックルのセットを開始します。

池の広さは小さめのルアーをフルキャストすると、対岸同士でギリギリでルアーが届くらいで、それほど広くはありません。

お客さんはルアーエリアだけで15人くらい居るでしょうか。

対岸同士で投げ合うとラインが絡んでしまうので、譲り合いながらキャストを繰り返す感じです。

とはいえ台湾人はマナーが良いようで、ラインが絡んで解くたびに手を上げて挨拶したり、私達日本人相手にはソーリーと英語で挨拶が飛んで来ます。

さてどう釣ろうかと周りを見てみると全ての人がワームを使っています。

それも全て10センチほどの真っ赤なシャッドテールワーム。
これをトゥィッチなどをまじえないステディリトリーブのみ。

これで次々とバラマンディを釣り上げて行きます。

対する私達は小さめのフィンズフィッシュなどのナチュラルカラーがメインのセットです。
しばらくは自分流で通していましたが、明らかに地元の人達と釣れ具合が違います。

と言うか、周りは次々にバラマンディを釣り上げているのに、私達には未だに一匹の魚、アタリさえ有りません。

ここで作戦変更、真っ赤なシャッドテールワームは有りませんが、チャートリュース色なら一袋持っています。
ワームを取替えしばらくキャストを続け、やっぱりダメかと思った頃に突然のアタリ。

2015_05_24_07_南寮釣堀_バラマンディ


人生初のバラマンディです。
サイズは30センチくらいでしょうか。

中国語で金目鱸、ジンムールーと呼びます。
その名の通り、金色に光る目が特徴です。

日本に住んでいるアカメに近い魚なのですが、あっちは名前通りに赤い目が特徴。
どちらも後頭部から背中へかけての盛り上がりが古代魚のようで格好良い魚ですね。

ようやくの一匹にホッと一安心。
どんどん釣りましょう。

台湾遠征 ⑬2015年06月06日 00:17

ようやく一匹釣り上げてほっとしました。

仲間の方も私より先に何匹か釣り上げていて、当初の目的を全員が果たす事が出来たようです。
となると、ちょっと色々と試してみたいところです。

赤が当たりカラーのようなのでタックルボックスを探して赤いルアーを探してキャストしてみる事にしました。

2015_05_24_07_南寮釣堀_バラマンディ_ミノー


レッドヘッドのちびミノーで一匹。

ちょっとサイズが上がりました。
こいつは頭が小さくて更に格好良いですね。

2015_05_24_07_南寮釣堀_バラマンディ_クランクベイト


赤のクランクベイトで一匹。
明るい色の綺麗な魚体です。

炎天下でキャストを繰り返す事数時間、さすがに疲れ、喉の渇きが強くなり、休み休みゆっくりモードにシフトです。

その頃には池の周りをグルリと取り囲んでいた地元の釣り人も、一人、また一人と姿を消し始めていました。
地元の人達といえど、さすがに炎天下で一日中遊んでいる訳では無さそうです。

2015_05_24_07_南寮釣堀


管理棟というか休憩場まで戻ってちょっと冷たいジュースを一杯。
直射日光で煮えた体が気持ちよく冷えて行きます。

さて、バスが来るのは17時過ぎで、今は14時過ぎ。
どうしましょうかね。