黒島への離島便2012年01月14日 13:50

以前ご紹介しましたが、石垣島から離島へ高速船が通っています。
行き先は、竹富島、黒島、小浜島、西表島、波照間島、鳩間島ですね。
与那国は高速船ではなく普通のフェリーのようです。

離島便コクピット

写真は黒島へ渡った時に写した高速船のコクピットです。
この青い椅子に座って超高速で突っ走る船をコントロールしてます。
何やら格好良いです。

黒島はガーラ(ヒラアジ類の沖縄方言)が多い島で、そいつを期待して渡って行きます。
だいたい25分くらいで到着します。

この島は高低差が少ないので自転車で移動するのがお勧めです。
上陸すればいくつかのレンタサイクル屋さんが有るので借りると良いでしょう。

黒島街路

自転車を借り島を時計周りに回る道ですが、なかなか風情の有る道路です。
良い感じに15分ほど走ると古い桟橋が現れます。

伊古桟橋

この画像は黒島の観光ポイントの一つで伊古桟橋と言う名前のようです。
桟橋は2箇所で崩れていますが、干潮か長靴を履いていれば先端まで行く事が出来ます。

桟橋の両側は浅い砂浜になっていて、ちょっと釣りには向きませんが先端部分は深くなっています。
この時は何も釣れませんでしたが、見た感じでは小型のフエダイ、ガーラは期待出来る気がしました。

次回はマジメに釣りをやってみたいと思います。

黒島への離島便 その22012年01月15日 00:24

伊古桟橋から真っ直ぐ南下すると黒島灯台に至ります。

黒島牧場

こんな道をひたすらペダルを漕いで行きます。
両サイドは延々と牛の牧場が続きますが、ときおりデカイ鳥が歩いているのが見られます。
良くみるとそいつらは孔雀なのですが、どういう経緯でこの島で繁殖しているのかは私には分かりません。
残念ながら写真が撮れるほど近づく事は出来ませんでした。

灯台はこの辺りですね。

>黒島灯台

灯台の横から海に出る事が出来ますが、全体的に浅くて釣りに適しているとは言えないようです。
ここから時計回りに北西方向に道が続きます。
ところどころに海岸へ出る小道が見られますが、やはり浅過ぎて釣りには今ひとつな気がします。

そのまま道沿いに10分ほど走ると仲本海岸の出口に出ます。

>仲本海岸

干潮時にこの海岸からリーフエッジに出る事が出来ますが、ここが黒島で一番のポイントになるかと思います。
ただし、潮の流れとリーフの形状の関係で非常に危険な場合が有るとの事です。
ポツポツと死人も出ているようで、地元の釣り師からも充分気をつけるようにと注意されました。
行ってみられる方は十分に気を付けてください。

ここから更に海岸沿いの道を走ります。
この先はいきなり未舗装となって走りづらいですが、その先に黒島研究所が有ります。

黒島研究所

ウミガメの保護、研究の施設で入場料300円で楽しめるようです。
なかなか楽しい施設のようですが、残念ながら私は入館の経験は有りません。
次回は入館してみたいと思います。

このまま未舗装の道を走って行くと西の浜海岸を経て黒島港へと戻る事が出来ます。
西の浜の北端には大きな岩が有り、深場も有りますので釣りが可能です。
ここでは80cm程度のシジャー(ダツの沖縄方言)の群れにルアーをボロボロにされました。

一周して戻った黒島港です。

黒島港

離島便の着く桟橋の沖側にテトラポッドで出来た防波堤が有ります。
干潮時に防波堤の脇の幅50cm程度の基礎上が歩けるようになり、少し沖目に行く事が出来ます。
港内とそう違いは無いですが、多少の期待は持てるポイントです。
離島便の待ち時間が余ったら試してみると良いかと思います。

これで黒島を一周しました。
非常にのどかで伸びやかな印象の有る良い島です。
何度でも訪れたくなる島ですね。

ボート釣りで釣れる魚達 その12012年01月16日 00:06

石垣島に訪れると、一日はボートチャーターして釣りを楽しみます。

釣り方は、小浜島~黒島の沖合いに広がる珊瑚礁の中に船を乗り入れ、潮に乗せて流しながら沈んでいる珊瑚礁や岩などのストラクチャーに向かってキャストを繰り返す釣り方です。
バス釣りでシャローのストラクチャーを叩きながら流して行くのに似ています。
水深は1~3mくらいですね。

いつもお世話になっているのはシーファイターという名前のチャーター船で、私が選択しているのはインリーフを中心とした中小型の魚がターゲットのコースです。

●シーファイター

一応GTタックルも持ち込んでいますが、こっちは深場に差し掛かったらお遊びで投げる程度で楽しんでいます。
今回はこの釣りでのメインターゲットとなる魚を紹介します。

ハマフエフキ

まずは石垣島の市魚でもあるタマンですね。
和名はハマフエフキです。
大きな尾を持つコイツの引きは強烈で沖縄方面ではトップクラスの人気魚です。
アタリはいきなりガツンと来て、一気に竿を伸して来ます。
こいつが来るが故にフックも強化した物を使いますが、浅いサンゴ礁での釣りなのでラインがスレ易く、勝率はかなり低い物となってしまいます。
この魚は砂地が混じったエリアを好むようで、砂地混じりのちょっとヌルイ感じのポイントに油断してアッと言う間に主導権を取られてしまいがちの相手です。
とにかく無駄なラインを出さないで多少強引な勝負をせざるをえない魚です。
そうしないと止まりません。
食味は素晴らしく、刺身、煮付け(沖縄なのでマース煮ですね)、テンプラ何でもござれで、大好物の魚です。

イソフエフキ

次はイソフエフキです。方言はクチナジです。
こいつも強い魚です。
タマンと同じフエフキダイ科ですが、名前のように磯、岩、サンゴのゴツゴツしたエリアの潮通しの良いかけ上がりに多く住んでいるようです。
アタリはタマンと同じく、ガツンと来て一気に深みへと逃走します。

タマンとクチナジの釣り味は素晴らしく、いつも心のどこかで期待しながら釣りをする嬉しい対象魚です。

カスミアジ

次はヒラアジ類の一つ、カスミアジです。方言ではガーラ。
沖縄のヒラアジ類はロウニンアジ、ギンガメアジ、カスミアジ、オニヒラアジなど多種多様ですが、どれもこれもガーラで一まとめにされています。
こいつはスピードが命で、糸鳴りを響かせながらラインで水面を切り裂いて行きます。
内地でメッキ釣りなどをやっていると、つい、沖縄だったらメッキ、ガーラ類は楽勝で釣れると思い勝ちですが、これが意外と釣れません。
小型なら伊豆や宮崎県辺りの方が数が釣れるくらいです。
内地ですとメッキは割りと大きな群れで動いていますが、沖縄では単独または数匹で動いている魚が多いように感じます。

カスミアジは上に上げた4種類のヒラアジの中では脂の乗りが良く最も美味しい魚です。
しかし、この魚はドクヒラアジの別名で呼ばれるように、シガテラ毒魚とされています。
日本産のカスミアジでの中毒例はあまり無いようですが、昭和30年代にサイパンなどの外国産カスミアジで中毒が連発した為、販売禁止措置が取られた経緯が有るようです。
この事件だと思うのですが、子供の頃に食中毒が発生したテレビニュースの記憶が残っています。
今はどういう扱いなのでしょうね?

で、残りの2種類は以前紹介した魚達です。
カンモンハタ

おなじみカンモンハタ。イシミーバイですね。
至る所で釣れて来る魚です。
内地だとカサゴの位置に相当する魚のように感じます。
釣り味もカサゴなどの根魚っぽい引きをする魚です。

アミメフエダイ

で、最後はアミメフエダイ。
ビタローとも呼ばれているみたいですが、私はアメリカーと呼びます。
リーフではこの魚がメインのお客さんですね。
タマンなどに比べるとパワーは低めですが、アタックの多さとパワーのバランスで考えると大変嬉しい魚です。
以上の5種類の魚をメインに釣って行くのですが、一日で数回は全く太刀打ち出来ない相手がかかってしまいます。
そのチャンスを逃さないように万全の準備をしているつもりなのですが、フックを伸ばされたり切られたりと、中々満足する結果を出す事が出来ません。

と言う事で、メインターゲットはご紹介しました。
次回からはメインとは言えないまでも、顔を見せてくれる魚達の紹介をしたいと思います。

ボート釣りで釣れる魚達 その22012年01月17日 00:13

前回はリーフフィッシングのメインターゲットを紹介しました。

今回はメインは張れないですが、良き脇役を紹介します。
マトフエフキ

最初はマトフエフキです。方言ではクサムルー。
興奮すると現れる黒い斑点が特徴ですね。
この魚は割と浅く穏やかな場所で釣れる事が多いようです。
特にアマモが生えているような場所でまとまって釣れて来るようです。
名前の’クサ’は、このアマモ帯を好むから付けられた名前なのでしょうかね。
’クサ’が’草’、アマモを指す方言になるのかはちょっと分からないのですが。

引きは前回紹介したアミメフエダイと似た感じです。
同じエリアで釣れて来るタマンほどのパワーは有りませんが、釣って楽しい魚です。
場所によってはウエーディングでのフライフィッシングのターゲットとして楽しまれているようです。
面白そうですね。

オキザヨリ

次はダツの仲間、オキザヨリです。方言でシジャーです。
ダツも何種類かが釣れて来るのですが、コイツは尾の形と背びれの位置からオキザヨリだと考えました。

こいつが居る場所に差し掛かると、はるか遠くからルアー目掛けてジャンプしながら飛び掛って来るのを見る事が出来ます。
掛かってからは頭を振りながらジャンプを繰り返し大暴れしてくれる魚です。
1mを越えて太さが腕くらいになって来るとそのスピードは驚くほどで、ラインで海面を引き裂く強引な引きを見せてくれます。
ただ、この魚の特徴である歯の鋭さ故にルアーの消耗が激しく、数匹釣れたらそれ以上食われないようにルアーを回収するのが無難かも知れません。

何となく感じるのですが、こいつが要るエリアは高い確率で他のターゲットも存在し釣れ始める気がします。
要は餌となるベイトに付いて回遊している場所に当たった可能性が高いと言う事なのかも知れません。
他の魚は海中で見えないのですが、代わりに彼らが水面に躍り出てターゲットの存在を教えてくれているのかも知れないですね。

それとこの魚は釣り上げた後にリリースすると仮死状態と言うか死んだ振りをします。
頭を下にして尻尾を突き出す感じで動かなくなってしまいます。
リリース失敗かと心配してたりしたのですが、毎度毎度の事でしばらくすると立ち直って泳いで行くので心配無用のようです。

イケカツオ

次はイケカツオです。方言でビビダヤと言うようですが実際に聞いた事は有りません。
沖縄にはミナミイケカツオと言うのも居るようですが、こいつは普通のイケカツオだと思います。
オーストラリア辺りで釣れるクイーンフィッシュなどもこの仲間ですね。
結構なファイターでヒラアジの類のようにスピード型のファイトです。

で、この魚の背びれですが、鋭く硬いトゲになっていて、触れると深い傷を負ってしまうので注意が必要です。
棘同士が互いに交差した形で並んでいるので、傷口がギザギザ、グチャグチャになり大変に痛いので用心してください。
また腹びれ辺りにも同様の棘が有ります。
この棘ですが、釣り人の間では刺されて痺れると言う話が多く聞かれて有毒説も有るのですが、専門家は無毒としているようです。
まあ、用心に越した事は有りませんのでご注意ください。

で、次は良く行く食堂での食事など。
のりば食堂

のりば食堂のそば定食です。
そばはネギそばにしてもらった物です。
店の雰囲気、味とも好きで必ず立ち寄る食堂なのですが、島ネギが足りないとの事でメニューからネギそばが消えてしまったのが残念です。

「ボート釣りで釣れる魚達」は、もう少し続きます。

名護さくら祭り2012年01月18日 10:32

「ボート釣りで釣れる魚達」シリースの途中ですが、まもなく沖縄県名護市でのさくら祭りが開催されるのを思い出したので、こっちを先に。

名護桜祭_提灯

毎年この時期なのですが、今年は1/28(土)、1/29(日)に開催されるようです。

沖縄の桜は内地のソメイヨシノとは異なり、寒緋桜という別な種類の桜です。
この桜は北の方から咲き始め、桜前線が次第に南下して行くという不思議な桜です。
名護より少し早めに本部八重岳でも桜まつりが開催され、こちらが日本で一番早い桜祭りらしいです。

寒緋桜はソメイヨシノより赤みが強く鮮やかな花をつけます。
名護桜祭_寒緋桜

もう少し良い画像が有れば良かったですが。。。

祭りの期間中は、名護城下を流れる幸地川沿いに500mほどの区間で縁日が出ておおいに賑わいます。
また、ひんぷんがじゅまる~名護十字路~大西(南)交差点あたりまでが歩行者天国となり、エイサーを始め色々なイベントが催されます。
道路沿いのお店も、それぞれ趣向をこらした商品や料理を提供して祭りを盛り上げてくれます。

名護桜祭_縁日

内地の人間の目に写る沖縄の縁日は大変に賑やかで、並べられている食べ物の種類、量に圧倒されます。
特にブラジル、アルゼンチンなどの南アメリカの食べ物が並んでいるのが目を引き内地の人間には新鮮に感じます。
また店毎にテーブル、椅子を並べて席を作り、購入した食べ物を食べさせてくれるシステムは内地に見られない楽しいやり方です。
この次期の沖縄は雨に降られる事が多く、この数年は毎回雨の祭りになっていますが、席には天幕が張られていて多少の雨はしのげるようになっています。
ありがたい事です。

私はこの祭りが大好きで毎年訪れるのですが、今年は都合が着きそうにないので、せめて写真だけでも見て楽しもうと思います。

その他に名護での食事に関する写真を何枚か置いてみます。
ひんぷん山羊料理店

ひんぷん山羊料理店です。

●ひんぷん山羊料理店

オリオンビール工場の正門前にある店で、大変美味い山羊料理を出してくれる店です。
写真は刺身と山羊汁ですが、どちらも量が多いので1人ですと一品で押さえておく方が無難です。
店そのものがちょっと入りづらい雰囲気を醸し出していますが、お店の方も優しく親切ですので、勇気をふるって扉を開けてみてください。 美味いですよ。

次にそば屋さんでも。

宮里そば

比較的有名な宮里そばです。

●宮里そば

名護らしく平たい麺に、昆布出しが効いたあっさりしたスープのそばで柔らかなコンブが添えられています。珍しいタイプではないでしょうか?
昔ながらの食堂といった店構えで、ほっと出来る居心地です。

新山食堂

次は新山食堂です。

●新山食堂

ちょっと奥まった分かりにくい場所に有りますが、大変美味しいお店です。
名護、やんばる周辺では平たいキシメンのような麺が主流ですが、そのルーツがこの店だと言われています。
古びた瓦屋根と看板の店構え、老舗の貫禄があふれ出して来ます。
ここではテビチそばをお勧めしたいと思います。

ついでにヤンバルの泡盛の話なども。
北部ヤンバルは水が良いせいか大変に美味しい泡盛が作られています。

田嘉里酒造所


●田嘉里酒造所

その美味しい泡盛を作っている田嘉里酒造所の車です。
銘柄はマルタ、ヤンバルクイナなどで、味わいは甘めで果汁を思わせる爽やかな香りが特徴です。
県外ではほとんど見かけず、また沖縄県内の酒屋さんでも見かけるのはマレです。
プレミアなどが付く高いブランドでも有りませんので、もし見かける事が有れば気軽に試してみられる事をお勧めします。
私は釣りのついでに酒造所の有る田嘉里川下流の集落、58号線沿いに有る古い地元の「スーパー島袋」で購入しています。

私は長い間、芋、麦、黒糖などの美味い焼酎を探して飲み続けて来ました。
で、最終的に残ったのが、このマルタと白百合です。
白百合

ご存知のように白百合は石垣島の泡盛ですが、これを越える酒を私は知りません。
この酒を知ってからは新たな酒に手を出していないのですが、そろそろ他の酒も、とか思いつつあります。
ちなみに白百合の瓶は普通は茶色なのですが、時々このようなフロストボトルや透明な瓶に入った物が出て来ます。
ちょっと記念に写真を撮ってみました。
色々な酒瓶を再利用しているのが理由ですが、いかにも島の酒らしい適当さで好感が持てます。