青森へ ③2020年11月03日 09:11

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さて今回の旅のメインイベント、恐山にやって来ました。
この橋がかかっているのが三途の川との事です。

子供の頃、週刊誌で心霊関係の特集が有れば必ず顔を出していたのを思い出します。
九州産まれの私にとっては遠い世界の地域でしたが、関東住みとなった今では訪れる事も夢では無くなりました。
とは言え、十分に遠いんですけどね。

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水質はクリア。
透き通った水が橋の下をとうとうと流れています。

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三途の川はこの湖、宇曽利山湖から流れ出して海へと注いでいます。
宇曽利山湖は酸性湖。
この湖で生きて行ける動植物は少なく、世界一酸性度の強い水で生きて行ける魚、宇曽利湖ウグイが限られたエリアに住んでいるそうです。

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湖底はこんな感じ。
水は透明ですが湖底には白い堆積物が広がっています。
きっと硫黄なんでしょう。
水中にはウグイどころか虫類などの姿も見えません。
強い酸性の水が広がる死の世界なんでしょうね。

青森へ ②2020年11月05日 17:43

青森編 ③を先に上げてしまったようです。
まあ、気にせず②を上げておきます。

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少々天気が悪いですが、原燃PRセンターの展望台からの景色です。
正面に見える広い建物が再処理センターだと思います。

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PRセンター内で核燃料の貯蔵プールを再現しています。
青い光はチェレンコフ光を表現しているのでしょうが、もちろん本物ではなくて青いランプです。

この施設ですが、再処理施設という位置づけからか私にはちょっと地味な印象が有りました。
原子力発電所の見学センターに見られるように大きな原子炉などが無いので、それは仕方無いんだと思います。
とは言え、日本を支える重要な機能のPR施設です。
頑張って広報を続けて頂きたいと思います。

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さて、更に北上してむつ市の下北駅までやって来ました。
駅前食堂、ここで昼食です。

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この町には海上自衛隊大湊基地が有ります。
北の海の防衛の要の基地ですね。
店内には基地にちなんだグッズも置かれています。

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そしてこれが、この辺りの名物大湊海自カレーです。
いくつものお店がカレーを提供していますが、各お店によって提供される部隊のカレーが違います。
このお店は護衛艦ちくまカレー、辛めのポークカレーとの事です。
他にもビーフ、チキン、野菜など部隊のレシピにちなんだカレーが提供されているようなので、それぞれのお店を訪れてみるのも楽しそうですね。

青森へ ④2020年11月09日 10:19

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さて、いよいよ恐山奥の院へと向かいます。
この奥が恐山のメインステージですね。

入り口の山門脇の立て札にいくつかの注意書きが書かれています。
「ドローン・ラジコンの使用禁止」、「ポケモンゴーの禁止」、これらは分かります。
「お清めの塩はご遠慮ください。仏教の作法ではありません」は意外でした。
葬式の帰りに塩で清めてた気がするのですが、あれは別な意味が有るんでしょうか。

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山門をくぐります。
奥には更に大きな山門といくつかの建物が見えます。

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左側には比較的新しめの赤い屋根の建物が建っています。
中は学校の教室のような部屋が並んでいるようでした。
事務所か何かなんでしょうかね。

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右側にはこんな建物が。
かなり立派な湯治旅館に近い形なので宿坊か何かでしょうか。
コロナの影響なのか辺りには観光客は少なく、冷え冷えとしたひどく静かな印象。
恐山らしい雰囲気が感じられます。

行きましょう。

青森へ ⑤2020年11月11日 13:18

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最初の山門を越えて100mほど歩くと第二の山門です。
山門の前には沢山のの風車が舞う石塚。
幼い内に亡くなった子供たちの供養でしょうか。

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第二の山門を越えると参道が開けます。

右側から回廊が続いていますが、その廊下に沿って口寄せのイタコの皆さんが並ぶはずなのですが姿が見えません。
夏の大祭などの大きな行事の時だけ集まっていらっしゃるようですね。

右手前に見える参道に沿ってポツンと立っている赤茶色の屋根の木造小屋は恐山温泉、薬師の湯です。
ここは時間で区切って男女が交代で入浴出来るようです。

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正面に恐山菩提寺。

左手前の建物が女湯の古滝の湯です。
この時は人も少なく、温泉に入る人も見当たりませんでした。

そして左奥には無間地獄。
ある意味恐山を象徴するエリアですね。
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ここが無間地獄の入り口です。
さっそく向かいましょう。

青森へ ⑥2020年11月16日 07:05

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入り口の柵を越えて冷えた溶岩のような岩石がゴロゴロと転がる丘を歩いて行きます。
遠くには何やらお堂のような建物も見えます。

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左の草一本生えていない台地の向こうの丘の上には何かの像が立っています。

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この丘は無間地獄と名付けられているようですね。

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無間地獄の中心にはこのお堂が建っていました。
大師堂と名付けられているようです。

辺りは強い硫黄の匂いがする風が舞い、大師堂前の石塚に供えられたカラカラと乾いた音を立てる風車に力を与えています。
ここから見る恐山、無間地獄は生命感の無いちょっと現実離れした景色です。
まだ地上に生命が生まれて無かった時代を想像させます。
これだけではるばる下北半島まで来た価値が有るような気がします。