鯉の川2016年09月25日 15:25

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用事で近所に出かけたのですが、時間調整で近くの川辺をちょっと散策してみました。

住宅街を流れる川なのですが水質はかなり良くて川底がはっきりと透けて見えます。
しかし、川沿いに2~300メートル歩いて見ても小魚などの姿が全く見えません。
下流は大きな川への流れ込みになっているので、魚の行き来に問題は無いはずでハエなどが住んでいても不思議では無いのですがね。

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と思っていたらコイツらの群れが。
深みの要所要所にこれくらいの群れがタムロしていました。

あちこちの川で見かける光景ですが、コイツらが居ると川は死んでしまいます。
小魚が居ないのは当然なのかも知れません。

学生の頃、50年近く前でしょうか。
学部の関係で水畜産関連の論文を目にする事も多かったのですが、その頃から鯉の食害について問題提起がなされていました。

餌は住んでるいる生態系全てなので、水草、各種の貝、虫、魚の卵、魚そのもの。
何せ、雑食性かつあの巨体。
他の生き物は食いつくされて川に住めなくなってしまいます。

時々、散々鯉を放流した川にホタルを呼び戻そうとか言ってる自治体が有ったりしますが、バカじゃねえのか、と。
ホタルの幼虫の餌になるカワニナは全部鯉に食われた後だよ、と。

放流した鯉を一度全て駆除して、10年くらいほったらかしにしておけばホタルも戻って来るんじゃないですかね。

少し上流へ向かうと一匹のブラックバスが悠遊と泳いでいました。
何かとやり玉に上げられるブラックバスですが、環境に与える悪影響では、鯉にはるかに及ばないでしょうね。

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用事を済ませてスーパーに寄ってみました。

黒鯛と表記されていますが、これはキチヌですね。
クロダイと同じ仲間なので別に問題は有りませんし、味はこっちの方がかなり上です。

ぜひとも食べたいところなんですが、一人でこれだけはとても食べきれないんですよね。
残念です。