冬のアイビー ⑥ ― 2015年05月10日 00:10
そして、残りのコート2着です。
かなりヨレヨレになっていますが、タンスの奥から発掘されたステンカラーコートです。
以前、私の母の実家が仕立ての洋服屋をやっていると日記にした事が有りますが、このコートはこのお店で仕立てられた物で、おそらく50年以上前の仕立てだと思われます。
生地はウール・ギャバジン、非常に目の詰まったコート用の特殊な生地を使っているようです。
色合いは見づらいですが、深い緑と光沢の有る金茶の糸で細かいヘリボーンのような模様が見て取れ、大量生産された洋服では見る事が出来ない独特の風合いを感じます。
また、目の詰まった生地の効果でかなり 防風、防水性も有りそうでかなり実用的なコートです。
仕立てだけあって裏地もかなり凝ったツクリになっています。
濃い緑の表地に青の裏地を当てているのですが、裏地と共布のポケットフラップを縫いつけているステッチあたりを見ると、複雑な切り返しが見られます。
襟にはカスタムテーラーのタグが。
左のポケット上には母方の苗字が刺繍されていますが、仕立ての場合には右裏に縫い付けられるはずのお店のエンブレムがこのコートには見られません。
ラグラン袖の典型的なステンカラーのデザインですが、このタイプのコートの特徴である比翼仕立てのボタンホールではなく、ごく普通のボタンが表に見える前立てになっています。
これは古いコートではあまり見られないデザインだった気がします。
生地と言い、仕立て、エンブレムの有無から判断すると、このコートは新しいデザインを試してみる習作だったのかも知れません。
そしてもう一枚古いコートが出て来たので、次の日記で紹介したいと思います。
かなりヨレヨレになっていますが、タンスの奥から発掘されたステンカラーコートです。
以前、私の母の実家が仕立ての洋服屋をやっていると日記にした事が有りますが、このコートはこのお店で仕立てられた物で、おそらく50年以上前の仕立てだと思われます。
生地はウール・ギャバジン、非常に目の詰まったコート用の特殊な生地を使っているようです。
色合いは見づらいですが、深い緑と光沢の有る金茶の糸で細かいヘリボーンのような模様が見て取れ、大量生産された洋服では見る事が出来ない独特の風合いを感じます。
また、目の詰まった生地の効果でかなり 防風、防水性も有りそうでかなり実用的なコートです。
仕立てだけあって裏地もかなり凝ったツクリになっています。
濃い緑の表地に青の裏地を当てているのですが、裏地と共布のポケットフラップを縫いつけているステッチあたりを見ると、複雑な切り返しが見られます。
襟にはカスタムテーラーのタグが。
左のポケット上には母方の苗字が刺繍されていますが、仕立ての場合には右裏に縫い付けられるはずのお店のエンブレムがこのコートには見られません。
ラグラン袖の典型的なステンカラーのデザインですが、このタイプのコートの特徴である比翼仕立てのボタンホールではなく、ごく普通のボタンが表に見える前立てになっています。
これは古いコートではあまり見られないデザインだった気がします。
生地と言い、仕立て、エンブレムの有無から判断すると、このコートは新しいデザインを試してみる習作だったのかも知れません。
そしてもう一枚古いコートが出て来たので、次の日記で紹介したいと思います。
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