九州帰省 三日目 ⑫2014年02月19日 13:32

もう少し魚を見ているとこんな説明書きが。

2014_02_03_道の駅宗像_みかんブリ_畜養.jpg


みかん果汁を与えているようですが、これはどうなんでしょうかね。
何となくやり過ぎな感が否めないですが、実際に試してからでないと評価するのは失礼でしょう。

2014_02_03_道の駅宗像_みかんブリ.jpg


これがみかんブリのようです。

畜養なので稚魚または成魚を獲って来て、生簀で太らせる生産方法ですね。

昔からブリは「養殖ハマチ」の名前で知られて来ましたが、この「養殖」と言う言葉の定義も少々難しい物が有るようです。

上で書いたように、畜養 = 稚魚または成魚を獲って来て育てる、ですが養殖には二つの意味が有ります。

昔から知られるブリなどの養殖 = 稚魚を獲って来て育てる
畜養と同じですね。

それに対して完全養殖と言うのが有って  卵 → 稚魚 → 成魚 → 産卵 → 稚魚の完全ループが達成されているマグロなどがこれに相当します。

厳密には完全養殖こそが養殖の名に相応しいと思うのですが、過去の慣習から稚魚から育てた場合は養殖と名乗っても良いようですね。

最近はヒラマサ、カンパチ、シマアジなど、ブリのように稚魚を捕らえて育てるのが難しい魚でも成魚を捕らえて太らせる畜養が盛んになっているようです。

それ故にカンパチやヒラマサなどの上品な脂が売りの魚でも強い脂を持つ商品が幅を利かせるケースが増えて来ました。

天然物が必ずしも美味い訳では有りませんが、最近ちょっと脂が鼻に付く魚が増えて来たように思えます。

そう言えば、最近ウナギの完全養殖技術が開発されたニュースが有りました。

ウナギとマグロの養殖は日本漁業の悲願と言っても良い技術です。
マグロは既に軌道に乗っているので、ウナギの方も早く技術を確立させて、安くて美味いウナギの供給をお願いしたいと思います。