大井町 ラーメン 阪急デパート ③2013年09月26日 10:53

阪急デパートの魚屋さんの、魚の紹介広告③です。

2013_09_16_大井町_阪急デパート_スズキ_マダラ


上はスズキです。
「すずき」、夏を代表する魚の一つ。
あらいが美味。
三枚におろし、腹骨、小骨を取り除き、節にとって皮を引く。
薄くそぎぎりにして流水であらい氷水に入れて冷す。
頭の酒煮もおいしい。
と説明されています。

えらく細かい説明ですね。

この説明のようにスズキはアライが最高だと思います。
しかし、私は関東でマトモなアライに一度も出会った事が有りません。

タダの一度もです。


アライと言うのは死後硬直前のグニャリとした状態の身を氷水で強制的に硬直させる料理で鮮度が命です。

我が家、そして親戚の叔父さんと釣りに行ってスズキを釣り上げた場合、アライにすると決めたら大急ぎで持って帰ります。
スピード命なので、途中で公衆電話に寄ってスズキが釣れた一報を入れておく事も有りました。
家に帰ると即解体。
薄く削ぐように引いた刺身を、氷水にポイポイと投げ込み、子供だった私が手早くかき混ぜます。

すると、引いたばかりの身が1~2分で氷水の中でパチンと音を立てるように、大げさに言えば松ぼっくりのように弾けます。
こいつをザルに上げ、水気を切った後に氷を並べた皿の上に一枚一枚並べて行きます。

身のコリコリ感は増し、死んですぐのせいか旨味充分。
暑い夏の夜、こいつを酢味噌で食べる時の幸せ感はハンパ有りません。

個人的にはアライにするのはボラが一番好きだったのですが、スズキも充分にアライで美味い魚でしたね。

以前の関東では鮮度の高い魚は入手するのが難しいのでアライで食べるのは難しいのだと思っていました。
しかし、今は素晴らしく流通が改善されて、それこそ生きたままの魚だって入手出来るはずです。
それでも、水でベチョベチョになったダラシないアライが出て来るのは何故なんでしょうね。

下はマダラです。
寒い季節にあつあつのマダラ料理を食べる。
ちり鍋が旨い。
と説明されています。

これこそ北の代表的な魚ですね。
それゆえ、関東に出て来るまで一度も食べた事が有りませんでした。
そして何度かスーパーで買って食べてはみたのですが、残念ながら私の口には合いませんでした。

安月給のサラリーマンですから、良い品を買える訳もなく料理する腕も無い訳で、魚には申し訳無かったのですが、2~3度食べた後は手に取る事も無くなりました。

しかし、最近どこで食べたのか忘れましたが、美味しいと言えるタラに出会いました。
安いタラだと石鹸のような後味を感じるのですが、それが有りません。

今でも余り手を出す気は無い魚ですが、その内現地でごく新鮮なタラを食べて先入観を吹き飛ばしたいものだと思います。

ちなみに、鍋以外だとスペイン料理などのバカラオ、バカリャウとしてオリーブ煮やコロッケなどは大好きな料理です。

私には生タラそのものの味わいを生かす料理より、干したタラやそれを使い加工された料理の方が口に合うのかも知れませんね。