大井町 阪急デパート POP 42013年08月27日 11:17

さて、大井町阪急デパート POP日記の4回目です。

他人のフンドシで相撲をとってるような日記ですが、これで最後です。

2013_08_14_大井町_阪急デパート_魚説明書き4


左上はヒラメです。
春の真鯛に並び称される白身魚の代表格。刺身も旨いがすしも良い、と説明されています。

ヒラメはクセが無い良質な身を持つ有名な白身の魚ですね。
新しいヒラメの持つコリコリとした食感はさすがに旨いと思います。
この魚を食べるとするとやはり刺身や寿司などの生が旨い気がします。

またその淡白な味のせいか、どうも塩焼きや潮汁などの出汁を生かす料理には今一つ実力を発揮出来ない気がします。
子供の頃、何度か母親がヒラメの吸い物、煮付け、塩焼きを試して出してくれたのですが、パンチが無いと言うか芯が欠けたような味わいだった覚えが有ります。

またこのタイプの魚ではカレイが有りますが、美味さではそちらに軍配が上がると思います。
刺身、焼き、煮付け、全てをこなす万能な魚ですが、魚体がちょっと小振りです。

似たような味わいを持つヒラメとカレイ、メジャーなヒラメに対しややマイナーなカレイの扱いの違いは、意外と魚のサイズから来る歩留まりや見た目が単に影響しているだけかも知れませんね。

左下はヒラマサです。
夏のヒラマサ、冬のブリ。
秋に旬を迎える。
脂の乗った白身を刺身に。
スシ種として人気も高い、と説明されています。

この魚も関東でも最近見かけるようになりました。
ブリにそっくりな姿ですが性質、味ともかなり違います。
ブリほどは強く無い上品な脂、ブリの身がやや赤い色を持つのに対しあくまでも白い身、大変美味しい魚で北九州でも高値で魚屋さんに並んでいました。

長らく養殖の対象になっていなかった魚ですが、最近はハマチのような強い脂を持つ養殖物が出回るようになっているようです。
そう言う事で最近この魚の持つプレミアム感が薄まってしまった気がします。

とは言え美味しい魚ですね。

右上はアマダイです。
ユーモラスな体形ながら風味豊かな高級魚。昆布締め、焼き物、蒸し物に、と説明されています。

美味い白身の魚なのですが身が水っぽいのが特徴と言うか難点です。
その為、昆布締めなどで水分を飛ばす調理方法が使われるのだと思います。

北九州市の北、響灘、玄界灘は比較的アマダイが多く獲れる漁場で、魚屋さんにはいつもアマダイが並んでいました。
しかし、この淡い味わいと身の柔らかさが子供の舌では理解出来ず、私の中ではランクの低い魚となっていました。
今では好きな魚のランク上位に居るんですけどね。

右下はタチウオです。
太刀魚「たちうお」、銀白色の刀身に似た姿。切り身に酒をふりしばらく置き網で焼く白焼きもおいしい、と説明されています。

太刀魚もメジャーな魚ですね。
私はこの魚の塩焼きが大好きです。

子供の頃、行商のオバサンが手押し車に大きなブリキ缶を乗せて魚を売り歩いていました。
ブリキ缶の中には沢山の氷と海水が満たされているのですが、その中から魚を取り出す時にギラリと光るタチウオの美しさを思い出します。

そう言えばタチウオのあの表皮で昔は模造真珠を作っていたのですが、これは良く知られている話なんでしょうか、それとも忘れ去られた話なんでしょうかね。