大井町 阪急デパート POP 32013年08月26日 12:23

さて、阪急デパートのPOP広告、その3回目です。

2013_08_14_大井町_阪急デパート_魚説明書き3


左上はマダイですね。
淡白で豊かな味わいと説明されています。
それ以外は字が小さくて読めません。
確かに美味しい魚なのですが、最近は全く食べなくなりました。

回転寿司でも、居酒屋でも鯛の刺身をオーダーする事は有りません。
スーパーに並ぶ養殖物の不自然な黒っぽい体色が頭にチラつくせいだと思います。
養殖技術の進んで改善されたとは言え、天然物の輝く虹のような体色を出すのは難しいんでしょうね。

子供の頃は母親が20センチほどの鯛をたまに煮付けにして出してくれた記憶が有ります。
その時は煮付けで鯛の味が染み出した煮汁を熱いご飯にかけて貪るように食べた物です。

左下はイトヨリです。
一般的ではないがマダイに準じる高級料理の素材。刺身、焼き物、煮物に、と説明されています。

このお店はコダワリが有るのかいつも立派なイトヨリを並べています。
この日も立派なイトヨリが並んでいました。

2013_08_14_大井町_阪急デパート_魚陳列


左下はイトヨリですね。

この魚のすっきりした旨味と美しい体色、皮色を生かすのは、酒蒸しや潮汁など焼色や醤油などの色が付かない料理が良いような気がします。

右上はカワハギです。
淡白さと濃厚な風味が味わえる嬉しい魚。煮物、鍋物に出汁が出ておいしい、と説明されています。

淡白さとは身の淡白な味を、濃厚さとは肝のコクと旨味を指しているのだと思います。
この肝を醤油に溶いた肝醤油で食べる刺身は最高の料理の一つだと思います。
肝が大きくなる冬、こいつを魚に日本酒で一杯の光景が目に浮かびます。

右下はマナガツオ。
端正な味が楽しめる高級魚。昆布締め、塩焼、照り焼き、味噌焼、と説明されています。

銀色に輝く大変美味しい魚ですね。

マナガツオは関東ではあまり食べる習慣が無く、西日本の魚と言う印象が有ります。
ところがこの数年、この魚を関東で見かける事が多くなりました。

西ではもともと高い魚なのですが関東では需要が少ないせいか比較的安い値段で出回っていた記憶が有ります。
ところがあっと言う間に値上がりし、こいつの塩焼きで一杯やりたいのですが今ではちょっと手を出す気がしないほどの高値です。

10年以上前、上野の東南アジア料理屋でマナガツオの餡かけがメニューに有りました。

勇んでオーダーした結果出て来た魚はテラピアでした。
値段も安かったのでおかしいとは思っていたのですが、さすがにガッカリした覚えが有ります。
テラピアも不味くは無いのですが、さすがにマナガツオとは全く違いますね。